過去短歌

  • 2013.10.11 Friday
  • 10:39
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【最近】66〜70


66.あなたへとつづく径さへ十五夜は明かすものかな コンビニを出る



67.貼るカイロ冷めてゆきたる足裏のとほき墓参の帰路につきをり



68.幾千の蝶の祈りのやうに咲く紫陽花たれのこゝろをぬらす



69.憂国のすゑ何とする苦瓜を焦がしてしまふまで炒めけり




70.感傷の鐘の音たかく柿の実に叶はぬことを重ねたりけり

過去短歌

  • 2013.10.11 Friday
  • 10:33
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【後期】61〜65


61.花やがて苺とならむははそはの母を生きける泉下のひとの



62.きらひかと問へば矢庭にほほゑまれワニワニパニックの鰐となりたり



63.世が世ならどう在らましや明星の見えぬみそらを結ふゆふちどり



64.蝉時雨の合間 あ ひ ま のわびしきに呼吸する胸の律動を聞く



65.月明の美女と野獣の紅薔薇のあはきあなたのくちびるを食む

過去短歌

  • 2013.10.11 Friday
  • 10:17

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【後期】56〜60


56.きみの掌をあらふ空梅雨はじめから割れたるハッピーターンを合はす

 

 

57.本心は語れるほどの日々のありまづ白地図の埼玉をぬる

 

 

 

58.ゆくりなく全き青のみそらへとくしやみしたればわれの小さき

 

 

 

59.もう嘘は…なるたけ吐かぬ剥げかけの塗装のベンチにゆるみをりたり

 

 

 

60.これからも添ひ遂げゆかなむ記念日に天の川なる枇杷をむきたり

過去短歌

  • 2013.10.11 Friday
  • 10:12
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【後期】51〜55


51.天窓のほとりの海月朔日のかぜを孕めり みつるはつなつ



52.湖へかへりゆきをる時雨さへすくへば掌よりこぼれ落ちにき



53.窓をうつ夜雨は夢のあとさきのやうに響けり 訃報あるらし



54.白杖をわれに委ねて腕つかむ父のちからのかたちに痺る



55.となりには誰がゐてくれた花曇の金糸卵をひとつづつ食む

過去短歌

  • 2013.10.10 Thursday
  • 22:32

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【後期】46〜50

 

 

46.生年の葉書にゆいいつ遺りゐる祖父の続け字なぞりをりたり

 

 

 

47.花信風たどればたれの供物でせう新地のすみに咲く白日傘

 

 

 

48.乳清のような「おはよう」 ヨーグると声はすがしく鏤められる

 

 

 

49.得るもの何もなき日もあらむ悉くゆるる夕影草の放曠

 

 

 

50.最果ては身にともるらしふとゆけるシトラスの香の心窩そめたり

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