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    連作短歌100首『未完のパズル』

    • 2014.02.10 Monday
    • 16:13
    『未完のパズル』100首


    51〜60


    51.黎明のわかれぎは きみの声を背に夢遊病者でありたかりしを

     黎明(れいめい)

    52.幾千の詩が白雪にそまるまで いつかのベリーメリークリスマス



    53.師走晦日までに校了せむ こゝろ亡べばゆたけき我樂多文庫



    54.返り点でかでかとつけ「文法がなつてない」赤を入れてやらうか



    55.越えられぬ九月なりしかあかときの文字のかすれる原稿を見つ



    56.ひとやすみの席にたまりし夕照を吸つてすつかり朱の差せる稿



    57.街宣車が「雪やこんこ」と早うたふ霜月初旬ゲラまちのぞむ



    58.韻文はいづくにあらむ夕さりの徐行列車のゆれ数へつつ



    59.早鐘のごとく時計の鳴りにける夜は三十一の音つよかりき

     三十一(みそひと)

    60.窓をうつ夜雨は夢のあとさきのやうに響けり 歌詠みふける

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