連作短歌100首『未完のパズル』

  • 2014.02.10 Monday
  • 16:42
『未完のパズル』100首


71〜80


71.革命の前夜うまれてはじめての鶴を折りをり握りつぶさむ



72.風情つてなんだらうねとひとりごつ冬の夜長に鳴く腹の虫



73.誰がために祈る季節か初雪のふる停車場で掌をすりあはす



74.あふれさうな福音としてクリスマスカードはやはき掌に奏でらる



75.たれもかれも麒麟となれば停車場の宵待草を程なく食めり



76.一面のやうやく揃ひしルービックキューブの肌に国がまへ見ゆ



77.今なにを生甲斐とせむ縁のなきジグソーパズルのそらはひろがる



78.得るもの何もなき日もあらむ悉くゆるる夕影草の放曠

 放曠(ほうこう)

79.しづもれる夜のほとりと親しめば吾はおのづから詩語となりうる



80.銀鶴の切手を鶴見区のポストといふポストにはるゆめがある

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  • 2018.05.08 Tuesday
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